うなぎの温め方フライパン完全ガイド|冷蔵・真空・冷凍…すべてのうなぎに応える徹底解説
1. プロローグ──その温め方、もったいないかも?
こんにちは。「鰻まいもん 焼き一生(やきいっしょう)」です。
「せっかく買ったうなぎなのに、思ったより美味しく仕上がらなかった」
「レンジで温めたら、皮がベチャッとしてしまったかも」
そんな経験、実は少なくありません。
うなぎの蒲焼は、すでに焼かれた状態で販売されているぶん、
“温め直す”というシンプルな工程が、仕上がりを大きく左右する食材でもあります。
中までアツアツにしたいけれど、固くなるのは避けたい。
香ばしさも欲しいけど、焦がしてしまうのはもったいない──
そんなちょっとした加減が、うなぎにはとても大切です。
この記事では、電子レンジ、湯せん、グリルなど複数の温め方の中でも、
“フライパンひとつで美味しく仕上げる”ための方法をまとめています。
特別な器具はいりません。
ただ、ご自宅にある調味料と、ほんの少しの工夫があれば大丈夫です。
2. まずは“うなぎの状態”を見極めよう
うなぎの温め方を調べると、
「レンジがいい?」「湯せんとどっちがふっくら?」「フライパンで皮をパリッとするには?」と、
方法ばかりが並びます。でも実は──
“どんな状態のうなぎなのか”によって、ベストな温め方は少しずつ異なります。
まずは、ご自宅にあるうなぎが次のどれに当てはまるかを確認してみてください。
【うなぎの3タイプと、それぞれの特徴】
タイプ |
見た目の特徴 |
購入シーン |
読むべき章 |
① 冷蔵パック(開封済) |
トレー入り・ラップやビニールで密閉、タレ付き |
スーパー・コンビニ |
→ 章3へ |
② 真空チルド |
透明パウチで真空密封・冷蔵配送・高級感あり |
百貨店ギフト・ふるさと納税 |
→ 章4へ |
③ 冷凍真空パック |
カチコチ・賞味期限長め・冷凍配送 |
オンライン通販・贈答品 |
→ 章5へ |
チェックのコツ:パッケージの裏面を見てみよう
「要冷蔵」「要冷凍」などの記載があれば、それが最初のヒントになります。
また、包装が“ふわっと密封”されているか、“ピタッと真空”かどうかでも区別できます。
うなぎはすでに一度調理されているぶん、“再加熱”が命。
パッケージによって温めるべき方法が変わるのは、実はとても理にかなっているんです。
では次章からは、それぞれのタイプに合わせた“フライパン温めの正解”をご紹介していきます。
3. フライパン温め|冷蔵パック編(スーパーで購入)
最も身近なうなぎの一つが、スーパーなどで購入できる冷蔵のパック入り蒲焼き。
電子レンジでも手軽に食べられるよう設計されていますが、
「皮がベチャっとする」「焼きたて感がない」と感じたことはありませんか?
そんなときこそ、フライパン調理の出番です。
少しの工夫で、香ばしさとふっくら感が格段にアップします。
3-1 前準備:カット&必要なら“湯通し”
まずは食べやすいサイズにカットしておくと、温めムラやフライパンの収まりを防げます。
市販の蒲焼きはすでに「焼き→タレ付け→真空/パック」された状態のため、
すでにタレが表面にしっかり絡められていることが多いです。
そのためフライパンで温めると、
-
タレが焦げやすい
-
皮目が固くなる
-
焼きムラが出やすい
といった現象が起こることがあります。
そこでおすすめしたいのが“湯通し”という工程。
ザルにのせたうなぎに熱湯をさっと回しかけることで、
-
余分なタレや脂を軽く流し、焦げつきを防ぐ
-
皮が焼きやすくなり、香ばしくパリッと仕上がる
-
蒸気の通りが良くなり、焼きムラも減る
といった利点があります。
ただし、タレの風味がある程度落ちる可能性もあるため、
味の濃さが気になる方は、湯通し後にタレを軽く追いがけするのも一つの方法です。
3-2 酒蒸し:ふっくら仕上げの基本
フライパンにクッキングシート(またはフライパン用ホイル)を敷き、
うなぎを皮目を下にして並べます。
そこに酒を大さじ1〜2杯、まんべんなくふりかけましょう。
ふたをして、中火で3〜4分ほど蒸し焼きにします。
この「酒+蒸し焼き」が、中までふっくら温める最大のコツ。
同時に、酒の蒸気がうなぎの臭みを抑えて、仕上がりをぐっと上品にしてくれます。
3-3 皮パリ仕上げ:焼き目で香ばしさを
蒸し焼きが終わったらふたを外し、
皮目を下にしたまま、強めの中火で30秒〜1分ほど焼いていきます。
-
このときタレが多いと焦げやすいので、焦げが心配ならタレはこの後で。
-
表面がパチパチと音を立て、脂がじんわり浮いてきたらちょうどいい仕上がり。
蒸し焼きや湯通しで元のタレが少し落ちたと感じた場合は、仕上げに別添のタレを軽く塗り、火を止めてから余熱でなじませると、照りと味がしっかり戻ります。
かんたんまとめ:冷蔵うなぎをフライパンで美味しく温める5ステップ
※スーパーなどで買える“冷蔵パックの蒲焼”向けの温め方です。
STEP 1|カット
→ 食べやすいサイズに切っておくと、温めムラやフライパンの収まりを防げます。
STEP 2|湯通し(必要に応じて)
→ 焦げや匂いが気になる場合は、ザルにのせて熱湯をさっとかけるのがおすすめ。
STEP 3|酒蒸し(ふっくらの決め手)
→ フライパンにホイルを敷き、皮目を下に並べて酒大さじ1〜2をふりかけ、
蓋をして中火で3〜4分、蒸し焼きに。
STEP 4|皮目焼き(香ばしさアップ)
→ 蓋を外し、皮を下にして中火で30〜60秒焼く。
脂がプツプツしてきたらOK。焦がしすぎに注意!
STEP 5|タレを絡めて仕上げ
→ 火を止めてから、付属のタレを塗って余熱で照りをつけると、よりおいしく。
4. フライパン温め|真空チルド編(ギフトや通販)
ギフトやふるさと納税などで届くことが多い、真空チルドのうなぎ蒲焼。
見た目はピタッと真空された透明なパウチに入っており、冷蔵状態で届くのが特徴です。
このタイプは、一見そのまま電子レンジで温められそうに見えますが──
実は、フライパンでの調理によって、味も香りもぐっと引き立つことをご存じでしょうか?
4-1 湯通しは、焦げ防止&香り整えの“隠れ名手”
真空チルドのうなぎは、多くの場合すでに
「焼き → タレ付け → 真空包装」された蒲焼きです。
そのため、表面にはたっぷりとタレが絡んでおり、
焼くと皮が焦げやすい・匂いがこもる・脂が出すぎるといった現象が起きがちです。
こうした課題を和らげてくれるのが、湯通し(熱湯をさっとかける工程)です。
-
余分なタレや脂を軽く落とすことで、焦げつきが防げる
-
皮が焼きやすくなり、香ばしい仕上がりになる
-
表面のべたつきを抑え、焼いたときの香りが引き立つ
ただし、湯通しにより元のタレの風味は若干落ちる可能性もあります。
そのため、仕上げの段階で別添のタレや市販の蒲焼きタレを軽く塗ることで、
全体のバランスを整えることができます。
4-2 酒蒸し:身の奥までじんわりふっくら
湯通しを終えたら、皮目を下にしてフライパンへ。
酒を大さじ1〜2杯ふりかけ、蓋をして中火で3〜4分蒸し焼きにします。
この蒸し工程で、
-
身の中心までじっくり熱が通り、ふっくらと柔らかく
-
酒の蒸気によってうなぎの臭みや脂っぽさが和らぐ
-
全体の香りが引き立ち、上品な後味に仕上がる
香ばしさの“下地”としても、酒蒸しは非常に重要な工程です。
焦げつきが気になる方は、フライパン用のホイルやクッキングシートを敷くと安心です。
4-3 皮目焼き:直火感を添えるひと工夫
蒸し焼きが終わったら、蓋を外し、皮目を下にして中火で30秒〜1分ほど焼き上げます。
-
蒸しで柔らかくなった皮が、パリッと香ばしく仕上がる
-
表面が軽く焼けることで、焼きたての風味が蘇る
-
フライパン用ホイルの上でも、しっかり焼き目がつきます
ここでも、仕上げに軽くタレを塗り、火を止めて余熱でなじませると、
程よい照りと風味が加わり、蒲焼きらしさがいっそう引き立ちます。
4-4 ホイル“あり”と“なし”、どっちがいい?
調理スタイルによって、ホイルを使うかどうかを選べます。
-
ホイルあり:焦げ付きにくく、皮が“やわパリ”系。失敗が少なく初めての方向き。
-
ホイルなし(直焼き):香ばしさがしっかり出る。火加減に注意すれば、“カリッと香ばしい蒲焼”に。
仕上がりの好みに合わせて、ホイルの有無を選べるのもフライパン調理の魅力です。
かんたんまとめ:真空チルドうなぎをフライパンで温める手順
STEP 1|湯通し(推奨)
→ タレや脂をさっと流して、焦げにくく焼きやすく。
STEP 2|酒蒸し(中火・3〜4分)
→ 酒の蒸気で中までふっくら。匂いも軽減。
STEP 3|皮目焼き(中火・30〜60秒)
→ パチパチと音がして脂がきらめいたら仕上げどき。
STEP 4|仕上げに軽くタレを塗って余熱で照りをプラス
→ 味の濃さや風味を自分好みに調整できます。
5. 冷凍真空編|贈答・ネット通販
贈り物や通販で届く冷凍うなぎ。見た目はカチコチに凍った真空パックで、賞味期限も長め。品質が高く、味も本格的なものが多いのですが──
“解凍のひと手間”が、美味しさの分かれ道になります。
5-1 解凍がすべての始まり
冷凍うなぎは、“解凍をどう行うか”が美味しさを左右する最初の分かれ道です。
ここを丁寧に行うだけで、身のふっくら感やタレの香り立ちが格段に変わります。
まずおすすめなのが、冷蔵庫での自然解凍。 時間はかかりますが、解凍ムラが少なく、脂やタレのなじみもよく、最も安定した方法です。
「今夜食べる予定のものを、朝か前日のうちに冷蔵庫へ移す」──
このひと手間が、仕上がりにしっかりと反映されます。
もちろん、急いでいるときは、氷水を使った解凍もおすすめです。真空パックのままボウルに沈め、10〜15分ほど置くだけ。水温が低いため食品が傷みにくく、短時間でも安全に解凍できます。
一方、熱湯解凍や常温放置には少し注意が必要です。
熱湯の場合、脂が流れ出てしまったり、タレの風味が飛んでしまう可能性があります。
ただし、商品によっては「熱湯ボイル加熱に対応したパック仕様」となっていることもあり、 設計上問題ないとされるものは、正しく活用すれば十分美味しく仕上がります。
「今日はすぐ食べたいから熱湯で」「時間があるから冷蔵庫で」──
状況や商品に応じて、無理のない方法を選んでください。
大切なのは、“中までしっかり解凍された状態”でフライパン調理に進むことです。
5-2 フライパン調理は「真空チルド」と同じ手順でOK
解凍が完了すれば、調理手順は基本的に第4章(真空チルド編)と同じです。
なぜなら、冷凍品も「焼き → タレ付け → 真空パック」された加工済み製品であり、
調理上の違いは“解凍が必要かどうか”だけだからです。
5-3 湯通しは“焦げ防止”&“焼きやすさ”のために
冷凍うなぎも、多くはタレがしっかり絡められた状態で冷凍されています。
そのまま焼くと、タレが焦げやすく、皮がこびりつきやすいという声も多いです。
湯通しをすることで、
-
タレの一部と表面脂が落ち、焼きやすくなる
-
焦げ付きや煙の発生を防ぎ、後片付けもラクに
-
香ばしさや焼きの香りが引き立ち、仕上がりが整いやすくなる
ただし、タレの風味がやや落ちるため、仕上げに別添のタレを軽く塗ることでバランスが取れます。
5-4 酒蒸し → 皮目焼き で仕上げる
ここから先は、真空チルド品とまったく同じです。
-
酒大さじ1〜2をふって、蓋をして中火で3〜4分蒸し焼き
-
蒸した後、蓋を外し、皮目を下にして30〜60秒中火で焼き上げる
-
フライパン用ホイルを敷いておくと、焦げやこびりつきが防げて安心
蒸気で脂がじんわり戻り、食感は“ふっくら”、香りは“ほんのり甘く”仕上がります。
5-5 冷凍うなぎの保存と再冷凍NGの理由
-
一度解凍したうなぎは、再冷凍せず必ず使い切るのが鉄則です
-
再冷凍すると、身が縮みやすく、脂や旨みが抜けやすくなる
-
食品衛生上も、解凍後の再冷凍はリスクが高く、風味だけでなく安全性の観点でもおすすめできません
かんたんまとめ:冷凍うなぎをフライパンで美味しく食べる5ステップ
STEP 1|解凍
→ 冷蔵庫 or 氷水が基本。熱湯は製品設計次第でOK。
STEP 2|湯通し(おすすめ)
→ 焦げ・匂い・脂の軽減に。仕上がりが整いやすく。
STEP 3|酒蒸し(中火・3〜4分)
→ 蒸気で脂が戻り、ふっくらとした食感に。
STEP 4|皮目焼き(中火・30〜60秒)
→ 香ばしさと“焼きたて感”を加える仕上げの工程。
STEP 5|タレで整える(必要に応じて)
→ 風味が落ちた場合は、仕上げに軽く塗るのが◎。

6. 他の加熱法と比較──レンジ・湯せん・グリルとの違い
「冷蔵庫から出して、電子レンジでチン」
「真空パックのまま、湯せんで数分」
「魚焼きグリルで、サッと炙る」
──うなぎの蒲焼には、いくつもの温め方があります。
どの方法が“正解”ということはなく、
それぞれに特徴や仕上がりの傾向、向いている使いどころがあります。
ここでは、代表的な3つの加熱法について、フライパン調理との違いや、使い分けのヒントをご紹介します。
6-1 電子レンジでの温め方
特徴
-
最も手軽で、準備も後片付けも簡単
-
蒸気による加熱なので、うなぎ全体に熱が入りやすく、ふっくら感は出やすい
注意点
-
短時間で加熱できる反面、加熱ムラが出やすく、部分的に固くなることも
-
特に皮目がパリッとしづらく、ベチャっとした仕上がりになりやすい
-
蒲焼のタレが加熱されすぎて、香りが飛んでしまうケースもある
こんな方に向いています
-
時間がないときにすぐ食べたい
-
食感にそこまでこだわらず、全体を温められればOK
-
お弁当や昼食など、実用重視のシーン
6-2 湯せん(ボイル加熱)
特徴
-
真空パックのままお湯に入れるだけ。安定してふっくら仕上がる
-
焦げや乾燥のリスクがなく、失敗しにくい
注意点
-
皮や表面に焼き目はつかないため、香ばしさは出ない
-
湯の温度や時間によっては、タレがゆるみ、水っぽく感じられることもある
-
お湯の管理(火加減や温度保持)にはやや気を遣う
こんな方に向いています
-
焦げや硬さが心配な方
-
とにかく“ふわっとやわらかい”うなぎが好み
-
香ばしさより、口当たりの優しさを重視したいとき
6-3 魚焼きグリルでの加熱
特徴
-
直火や強火に近い熱源で焼くため、焼き目や香ばしさは抜群
-
表面を軽く炙ることで、蒲焼のタレも香り立ちが良くなる
注意点
-
火加減によっては、焦げやすい
-
水分が飛びやすく、身が縮んだり固く感じられることもある
-
グリルの掃除や予熱の手間がかかるため、やや上級者向き
こんな方に向いています
-
香ばしさを重視したいとき
-
焼き目フェチ/“焼きたて風”を再現したい
-
グリル調理に慣れていて、焦がさずに焼ける自信がある方
6-4 フライパンでの温め(本記事の主役)
特徴
-
酒蒸しによって身をふっくらと温めた後に、皮目を焼いて香ばしさをプラス
-
“蒸す”と“焼く”の良いとこ取りで、バランスの取れた仕上がり
注意点
-
加熱時間や水分量に注意しないと、蒸しすぎ・焦げすぎのリスクもある
-
少しだけ手間はかかるが、調整次第で最も家庭向きに仕上げやすい方法
こんな方に向いています
-
ふっくら感と香ばしさ、両方を求めたい
-
普段から料理をする方
-
家で手軽に“専門店風”の仕上がりを目指したい方
6-5 まとめの視点
加熱方法に「絶対の正解」はありません。
大切なのは、どんな食感・香りを楽しみたいか。
そして、どのくらい手間をかけたいかという気分や状況です。
たとえば──
-
お昼に急いでいるなら「レンジでサッと」
-
柔らかさ重視の贈り物なら「湯せんで丁寧に」
-
ちょっと特別な夜なら「フライパンでパリふわに」
その日の気分や相手に合わせて、
うなぎの“温め方”を変えてみるだけで、食卓は少し楽しくなるかもしれません。
7. よくある失敗とレスキューQ&A
「なんだか固くなってしまった」
「パリッとさせたかったのに、ベチャッと…」
──うなぎの温め直しは、ほんの少しの火加減や手順の違いで、仕上がりに差が出やすいものです。
ここでは、フライパン調理における“よくある失敗”と、その対処法・予防法をご紹介します。
Q1. 皮目がパリッとならず、ベチャついてしまった…
よくある原因
-
蒸し工程のあとに、皮目を焼かずに終えてしまった
-
タレが多すぎて、水分が出た状態で焼いてしまった
-
火力が弱く、表面がしっかり焼けていなかった
対処法
-
皮目は最後に“蓋を外して”中火以上でしっかり焼くことが大切
-
焼く直前に表面の水分をキッチンペーパーで軽く拭くと、パリッとしやすくなります
-
タレは最後に塗って、余熱でなじませるほうが香ばしさを引き立てやすいです
Q2. うなぎの身が固くなってしまった…
よくある原因
-
火にかける時間が長すぎた
-
高温で“直焼き”の時間が長く、蒸気が飛びすぎた
-
酒を使わず、蒸し工程を飛ばした
対処法
-
火加減は中火以下を基本に。蒸す時間も「3〜4分」を超えないように
-
酒蒸しの工程を省かず、必ず最初に入れて蓋をして加熱することがふっくら感の要
-
すでに固くなってしまった場合は、再度軽く酒をふって“追い蒸し”してみると、多少戻る場合もあります
Q3. タレが焦げて、苦みが出てしまった…
よくある原因
-
最初からタレをかけて焼いた
-
火力が強すぎた
-
焼く時間が長く、タレの糖分がキャラメリゼしすぎた
対処法
-
タレは焼く前ではなく、仕上げに軽く塗るのが正解
-
焦げた場合は、キッチンペーパーで表面をそっと拭き取り、再度軽く温め直すのもひとつの方法
-
次回からは、タレを塗るのは火を止める直前か、火を消した後にしてみましょう
Q4. 匂いがこもった感じになった…
よくある原因
-
タレが焦げたにおいが残った
-
解凍が不十分で、中心部から匂い戻りがあった
-
湯通しや酒蒸しを行わず、皮目の脂やにおい成分がそのままだった
対処法
-
湯通し(熱湯をかける)ことで、表面の脂や匂い成分を軽く落とせます
-
酒蒸しも、蒸気で“香りを整える”作用があるのでおすすめ
-
蒸しの段階で本みりんや少量の生姜スライスを入れると、香りがふわっと仕上がる工夫にも
Q5. 温めたらタレが薄くなってしまった…
よくある原因
-
湯通しや酒蒸しで、もともと絡んでいたタレが流れ落ちた
対処法
-
別添のタレを火を止めた後に塗って、余熱でなじませる
-
お好みで「追いタレ」をしてもよいが、入れすぎると焦げの原因にもなるため注意
失敗はよくあること。
大切なのは、「次は少しだけ丁寧にやってみよう」と思えることです。
たった1〜2分、火加減に気をつけるだけで、
家のフライパンでも“専門店みたいなうなぎ”は、ちゃんと再現できます。
8. 焼き一生で味わううなぎ──店舗の味と、自宅での楽しみ方
ここまで読み進めて、 「うなぎって、ちょっとした温め方でこんなにも変わるんだ」と感じてくださった方へ。
ぜひ知っていただきたいのが、私たち 焼き一生(やきいっしょう) のうなぎです。
関西風“地焼き”の味わいを、自宅でも
焼き一生では、三河一色や浜名湖など国産の活鰻のみを厳選し、
昔ながらの関西風“地焼き”で一尾ずつ丁寧に仕上げています。
炭火の直火でじっくり焼くことで、
皮目は香ばしく、身はふっくら──
その“焼きたての美味しさ”を、できるだけそのままお届けできるよう、冷凍や真空包装の技術にもこだわっています。
今回ご紹介したフライパン調理法は、まさにこの「関西地焼き」の良さを再現しやすい方法。
焦がさず・潰さず・蒸しすぎず──・そんな一尾を、少しだけ丁寧に温め直すだけで、 “贈り物ではなく、体験を届けるうなぎ”になります。
商品ラインナップの一例
-
国産うなぎ長焼(1尾)
炭火で仕上げた関西風の一本焼き。ギフトにも、自宅用にも。
-
長焼2尾ギフトセット
ご家族や法人宛てにも人気。包装や熨斗も対応可能。
-
鰻まいもん華おこわ(5個入)
もち米と一緒に炊き上げた、やさしい味のうなぎごはん。
お見舞いや快気祝いなど、“気負わない贈り物”としても選ばれています。
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→ タレを使わず味わう“素焼きの美味しさ”にご興味のある方へ
ご自身で、家族で、大切な人に。
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9. まとめ──“温め方”ひとつで、うなぎはもっと美味しくなる
うなぎの美味しさは、“買った瞬間”で決まるものではありません。
どんな状態で届いたか、そしてどう温めるか──
たったそれだけの工夫で、「いつものうなぎ」が驚くほど変わります。
本記事でお伝えしたこと
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冷蔵・真空チルド・冷凍──状態によって最適な温め方が違うこと
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酒蒸し+皮焼きというフライパン調理の手順が、
香ばしさとふっくら感を両立してくれること
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電子レンジや湯せん、グリルも含めた加熱方法の違いと選び方
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焦げやベチャつき、固さなどのよくある失敗とリカバリー術
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ご家庭でも、焼き一生のような“地焼き蒲焼”の魅力が活かせること
あなたの台所で、“専門店のような一皿”を。
少しだけ気をつけて、少しだけていねいに。
それだけで、うなぎのある食卓はちょっとだけ豊かになります。
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「今日は少し、香ばしく仕上げてみようかな」
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「今度は、タレを最後に塗ってみよう」
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「湯通しって、思ったより簡単だったな」
そう思っていただけたら幸いです。